<原料探訪シリーズ>その2:九州産原木栽培しいたけ③

最後に再び成松社長にお話を伺いました。
「一時期、食生活・嗜好の変化で干し椎茸の需要はだいぶ落ちました。近年は乾物が再認識され、少しずつですが伸びています。昨年末は良かったですね。ほら百貨店で高級お節料理がたくさん売れたでしょう。お節には干し椎茸は欠かせませんからね。」
「以前から中国が椎茸をたくさん生産していて、日本にもたくさん出まわっています。生食用もそうですし、干し椎茸も然り。ただ最近は中国人も生椎茸を食べるようになり、干し椎茸まで廻ってこなくなり原料相場も上がりました。」
「国産椎茸も生産農家がだんだん少なくなり高齢化していますが私たち加工業者は生産者がいないとお手上げです。私たちが積極的に守っていかねばなりません。」
何と、橙果汁の取材の時と全く同じお話です!
当然ですが生産者無くしては食べられないのです。
「日本食が文化遺産に認められました。嬉しいことです。実はうちの娘の亭主がイタリア人なのですが味噌汁が大好きなのです。これからは乾物がもっと必要になってくるでしょう。椎茸は人様の身体に良いもの、健康を作る食品です。良いものを作ればお客様に必ず認めていただけると思っています。」
文右衛門蔵で使っているのはわずが2ミリ角の干し椎茸ですがこのように多くの人々の手間と思いが込められていることを実感しました。
皆さん、椎茸嫌いな方も多々いると存じ上げますが日本古来の伝統食品を守っていこうではありませんか。
(終わり)
※次回は「国産本みりん」の予定です。ご期待ください!